友達の2才になる子どもとお昼ご飯を食べた何日か後に、また別の友達の産まれたばかりの赤ちゃんを見に行った。
その日の夜は花火大会だった。その花火大会は田舎にしては大きめの花火大会で、家から歩いてすぐのところで、お母さんとふたりで見た。
そしたら、道路を元気よく走り回っている男の子がいて、よく見たらその子は、幼馴染の子どもだった。5才か6才になる。
妹も4才くらいだった。
その幼馴染は、離婚して、再婚して、3人目の子どもがいた。
新しい旦那さんが抱っこしていて、とても大きかったので、大きいねぇと言った。
4000gで産まれてきたの、と教えてくれた。
それが大きいのか小さいのか一瞬わからなかったけど、
昼間会った友達の赤ちゃんは3500gで産まれてきて、とても大きいんだとみんなで騒いでいたから、4000gは大きいとわかった。
そしたら今度は、また別の幼馴染が赤ちゃんを抱いてやってきて、驚いた。
その赤ちゃんは、幼馴染のお姉ちゃんの子どもでした。
もう首はすわってるから、抱っこしても大丈夫だよと言うので、抱かせてもらった。
一緒にいたわたしのお母さんは、せっかくだから抱かせてもらいなさいと言った。
だけど、わたしが抱っこしたら大泣きしてしまったのですぐに返してしまった。
昼間に会った産まれたての赤ちゃんも抱かせてもらっていたから、一日2回も赤ちゃんを抱っこするなんて、と思った。

2歳と、5歳と4歳と、小さい赤ちゃんを3人も見た。
すごい日だったな。
もう一週間以上前のことだけど、急に思い出した。

わたしには同い年のはとこといとこがいるけど、偶然、ふたりとも妊娠している。
当たり前のことのようにみんなが受け入れてって、またついていけないことがひとつ増えてしまったと思った。

花火大会、小学生の頃は、お父さんも仕事を早く切り上げて、お父さんお母さんとふたりのおばあちゃんと5人で見ていた。
家の前は田んぼなので、どこからでも花火はきれいに見えるんだけど、わざわざ車で田んぼ道まで行って、
車の中でお母さんが作ったお弁当を食べながら花火を見た。
犬を連れて行ったこともあった。

車でいかなくても、家を出て30秒くらいのところに近所の人たちはテーブルやイスをならべて、ビールを飲んだりしていたから
ここ何年かは、その人たちの近くでイスをならべて飲み物を飲みながら見ることが多くなった。
家族5人で花火を見なくなってから、ひとりのおばあちゃんは、その花火の日の一週間くらい前から、叔母の家に泊まりに行くようになった。
特に花火の日を避けていたわけじゃないと思う。
そのおばあちゃんが死んでしまってからは、
もうひとりのおばあちゃんとお母さんとわたしの3人で見た。
おばあちゃんは押しぐるまを使って、わたしとお母さんが支えながらその場所まで行ってた。
押しぐるまを使っても歩けなくなってしまってからは、車椅子に乗せてその場所まで行った。
去年はすごく寒くて、おばあちゃんが寒がっていたから早めに切り上げたような気がする。
でも、今年の1月28日におばあちゃんは急に死んでしまったので、今年はお母さんとわたしのふたりで花火を見た。
去年何を考えながら花火を見ていたか、かなり鮮明に思い出すことが出来た。

花火大会の日、近所の人たちはみんな歩いてその場所に来るから
普段会わないひととも偶然会ったりして、楽しい気持ちになった。

そのあと、7月に自殺した、近所の家のお姉さんのことを考えた。
家の中に居ても花火の音は聞こえるだろうなとか。
そういうことを考えた。

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