眠る前、なみだが耳に入ってく
きょうは、休憩中に山のガイドブックを読んだ。
山の標高、歩行時間、距離、登山口、高低差、避難小屋の有無、水場、トイレ、連絡先などが書いてある。
その山に登るのに一番良い時期も書いてある。
神奈川県にある鍋割山という山のページには
【1,2月 積雪期。ルート前半に雪がなくても山頂は雪。軽アイゼンを持っていこう。
3,4月 木々が芽吹き始める。
6,7月 梅雨の鍋割山稜は緑がきれい
7,8,9月 暑く不向き
10,11月 涼しく爽やか。11月は紅葉がきれい
12月 落ち葉を踏みしめながらの陽だまりハイクが楽しい。防寒対策はしっかりと行う。】

軽アイゼンがなんなのかわからかったり、知らない言葉がたくさんあるけど、その季節のことを思うととても楽しい。
12月に落ち葉をさくさく踏みながら歩くところを想像する!
梅雨の鍋割山稜の緑はどんなふうにきれいなのかな。
雨に濡れてきらきらしているんだらうな。とか。
鍋割山荘という山荘があって、そこの鍋焼きうどんが有名でおいしいらしい。
1000円もする。
次のページには、地図が載っていてルートが書いてある。
等高線も書いてある。

楽しい。
少し頭が痛い。寝不足かな?

花がきれいだったりすることのことを、見事という言い方するのとても魅力的だと思った。
塔ノ岳は5月末、ミツバツツジという花が見事らしい。登ることに決めた。
わたしがその頃何をしてようと、5月末には塔ノ岳に登る。
山がなくなることはないから。
わたしと山があれば出来ること。わくわくする。楽しみ。
3月の最初は、友達4人で大山に登る。
豆腐祭りがあるんだって。
おいしい豆腐を食べるところを想像する。

その頃、わたしは仕事をしているか
してるとしたら、なんの仕事か
どこに住んでいるのか、
なにを考えて過ごしてるのか
なにを得てなにを失くしてるのか
ちっとも見当がつかない。

それでも塔ノ岳には登る。
ロマンチックだと思う。